音羽探偵事務所(仮) 

第一話 『いきなり飛び出た殺人事件(後)』


音羽 良嗣(オトワ ヨシツグ)(25)♂  若くして探偵事務所所長。
                         異世界『シャイアン』を行き来できたりする。
片山 栗子(カタヤマ クリコ)(19)♀  実は異世界『シャイアン』からきた住人。
                                        魔法が使えちゃいます。本名は別にあり第二話で出てきます。
雅    林檎(ミヤビ リンゴ) (24)♀  音羽探偵事務所の勤務するねーちゃん。
                                        所長や栗子の内情知ってるけど知らないふりをしているクールビューティ
                  必殺の笑顔ですべて解決できるツワモノww
光(ヒカル)(22)♂  とある組織の関係者。異世界『シャイアン』の住人。本名は不明。
零(ゼロ)(20) ♂  とある組織の関係者。異世界『シャイアン』の住人。本名は不明。光の部下。

立花 葉介(ヨウスケ)(51)♂  今回のクライアント。(東北系方言あり)
       忍(シノブ)(50)♀  クライアントの妻。 
    勇戸(ユウト)(15)♂  クライアントの次男(東北系方言あり)
    真護(シンゴ)(19)♂  クライアントの長男。危ないにーちゃん。
  佳弥乃(カヤノ)(18)♀  クライアントの長女。兄貴ぞっこんLOVEなねーちゃん。

鏑木政信(カブラキ マサノブ)(46)♂  札幌市警の警部さん。明るいおじさんw

ハルナ=ウォーターフィールド(22)♀ 片山栗子の姉。異世界『シャイアン』の住人。今回は一言のみですw

ナレ&ふご 好きなように演じてください(o*。_。)oペコッ ふごキャラはサンプルボイスがあり。

注1:途中時刻を2100時とか2230時とか書いてます。これは「ニーイチマルマルジ」「ニーニーサンマルジ」とお読みください(o*。_。)oペコッ
注2:音羽役とふご役の方は強制的にアドリブを言っていただきます。考えておいてください。
注3:人数が少ないときは林檎と佳弥乃と忍、葉介と零、光と勇戸とナレ(ふご)、ハルナは男以外なら誰でもOK
注4:X105は(エックス イチマルゴ)とお読みください(o*。_。)oペコッ

栗子役のかたが題名をお読みください(o*。_。)oペコッ

第一話 『いきなり飛び出た殺人事件(後)』

OP(可能であれば入れます)

●立花家●

忍  「たいしたもの出せませんけど、どうぞ。お口に合えばいいのですが・・」

音羽  「たいしたものじゃないって・・・・」

栗子  「こっ・・これは・・・すごいですよぉぉぉぉ♪いやぁぁぁwww」

音羽  「かっか、片山君!!!騒ぎすぎだよ!!アワワ ヽ(□ ̄ヽ))...((ノ ̄□)ノ アワワ
         申し訳ありませんペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ」

葉介  「いやいや、かまいませんよ。助手さんも元気になられてよかった。
         食事の後で近くの温泉にお連れしますよw
         疲れを取るならやっぱり温泉が一番です」

栗子  「本当ですかwwwワーイ♪ゝ(▽`*ゝ)(ノ*´▽)ノワーイ♪」

忍  「それにお恥ずかしい話ですが、今お風呂が壊れていまして使えない状態なんです」

音羽  「こんなご馳走を頂けて温泉まで・・ありがとうございます(o*。_。)oペコッ」

葉介  「なーに、本当にたいしたことじゃないですからww
       降っている雪がやんだみたいですし、明日スキー場までお連れしますよ。
       助手さんがスノーボード好きだと言ってましたしねw」

栗子  「(ノ´▽`)ノオオオオッ♪o(・∇・o)(o・∇・)o ヤッタ!!!
         ありがとうございます(o*。_。)oペコッ」

ナレ 栗子が元気いっぱいにお辞儀すると同時に、勇戸が入ってくる。

勇戸  「かあちゃん、宗雄おじさんどこにもいないんだけんど。」

忍  「あら・・・どこ行ったのかしら・・・私ちょっと探してきますわ。」

葉介  「まったぐ・・宗雄はなにしてるんだべ・・・。」

音羽  「宗雄さんいらっしゃらないんですか?」

葉介  「あっ、なんにいつものことですからすぐ来ますよって。
         先に召し上がってくださいw
         おい、勇戸も先に飯食ってまえ。」

勇戸  「ああ。」

葉介  「冷めてもなんですし、どうぞ。」

音羽  「それでは、お先に失礼して・・・」

栗子  「(前のせりふに被る感じで)いっただっきまーす!!!」

ナレ 栗子と音羽がご飯を食べようとしたそのとき・・・

忍  「きゃああああああああ!!!!!!」

ナレ 突然響く忍の声に、みんな顔を見合わせ立ちあがり全員廊下に出る。

忍  「(走りながら)あっ、、あなた!!!!」

葉介  「いったいどうしたんだ!!」

忍  「はぁはぁ。。。あなた!!!!宗雄さんが・・・・宗雄さんが・・・・・」

音羽  「宗雄さんがどうしたんです!?」

忍  「にっ・・庭で・・血だらけになって・・・」

ナレ その言葉を聞くと同時に庭に向かって走り出す音羽と栗子。

栗子  「(走りながら)所長〜〜〜聞いてないですよ〜〜〜〜!!!こんなの!!」

音羽  「(走りながら)俺に言うなぁ!!!!!・・・あそこか!!!」

ナレ 庭では雪の上で真っ赤な血を流して倒れている宗雄の姿があった。
       なぜか体の上にはところどころ雪が乗っていた。

栗子  「宗雄さん、大丈夫ですか!!」

音羽  「触るな栗子ちゃん!!(脈をとる)・・だめだもう死んでいる。
         栗子ちゃん警察に電話を!!(時計を見て)2005時か・・・」

栗子  「あっ、はい!!(電話をかける)もしもし・・・」

葉介  「(走ってきて)はぁはぁ・・・・先生、宗雄は??」

音羽  「残念ながら、もう脈がありません・・・」

葉介  「(崩れ落ちながら)そっ・・・そんな・・・・」

音羽  「今 片山君が警察に連絡を取っています。・・・奥様と勇戸君は?」

葉介  「・・二人で・・さっきほどの部屋にいます・・・」

音羽  「では片山君の電話が終わり次第、彼女と部屋に戻ってください。
         私はここで現場を見ていますので・・・」

葉介  「・・・わかり・・ました・・」

栗子  「所長、電話終わりました!」

音羽  「片山君は立花さんを連れて、部屋に戻ってくれ。
         私は警察がくるまで現場に待機しているから。」

栗子  「ウィッス!!
        (葉介を見て促すように)それじゃ立花さんお部屋にいきましょう・・・」

ナレ うな垂れる葉介をつれて栗子が家の中に入っていく。

音羽  「さてと・・・警察に邪魔される前にいろいろ見ておくか・・・」

栗子(M)  「30分後警察が到着し、居間に全員が集められ事情聴取が始まった。
              捜査の結果死因は大量出血によるショック死となり、殺人事件で捜査が進められる事になった。
              死亡推定時刻は1900時〜1930時、その時間アリバイがないのは、
              ご飯の支度をしていた忍さんと次男の勇戸君。
              この二人は10分おきぐらいしか見かけていなかったため、どうしてもアリバイがあるとは言えなかった。
       所長と私、葉介さんは居間で話していたため捜査の対象から外れることになり、一夜が過ぎた・・・」

音羽(M)  「事件の翌朝、東京の林檎から電話が入った。
       警察が事務所を通して俺に捜査の協力を求めているらしい・・・
       まぁ最初から捜査に首を突っ込もうと思っていたので、願ってもいない申し出だった。
       お昼過ぎになると立花さんの長男と長女が戻ってきた・・・・」

栗子  「なーんか、私あの二人苦手なんですよね(; ̄ー ̄川 アセアセ」

音羽  「あの二人って?」

栗子  「真護さんと佳弥乃さんのことですよ〜。
         なんか真護さんはネクラって感じがして・・・禍々しいオーラ見たいの感じたし・・・。
         佳弥乃さんはそんなお兄さんLOVEって感じで・・・人見知り激しくて・・・
         もう!!なに??って感じですよ〜」

音羽  「あははwわかるよ♪でもあの二人、頭はいいんだよ?
         確か両方とも函館の教育大行ってるって聞いたなぁ」

栗子  「ほえ〜〜、、でも友達いなそう(*≧m≦) ププッ」

音羽  「これこれ・・・ところで今から現場調べに行くけど、一緒にくるかい?」

栗子  「はぁーいっ♪ヽ(*^∇^*)ノ*:・'゚☆いきます!!」

音羽  「(歩き出して)それじゃ、庭に行こうか。」

栗子  「(歩き出して)・・・あの〜・・・聞いてもいいですか?」

音羽  「ん?なんだい?」

栗子  「(言いにくそうに)やっぱり殺人事件ですよ・・ね?」

音羽  「そうだね、殺人の可能性が一番高いね・・・」

栗子  「そうすると犯人がいるんですよね・・・所長は誰だと思いますか?」

音羽  「それがわからないから、手がかり探すんだろ?w」

ナレ 現場は昨日と変わらず慌しく警察関係者が行き来している。
       現場にはまだ宗雄が倒れていた場所に、赤い血の後が残されていた・・・
       壁や石などそれ以外の場所は綺麗なので余計に血の後が目立っている。

鏑木  「あっ、音羽さ〜〜ん!!おつかれさまです〜〜〜!!」

音羽  「たしか・・アラブノ警部さんだったでしょうか?」

栗子  「違いますよ所長!!カブレラ警部さんですよね?」

鏑木  「鏑木(カブラキ)です!札幌市警の鏑木政信(カブラキマサノブ)です!!」

栗子  「(乾いた笑い)あははは(; ̄ー ̄川 アセアセ しっ、知ってましたよ。わざとなんです」

鏑木  「わざと??」

栗子  「かっ、変わったお名前なんでつい・・・」

鏑木  「それじゃ・・・そういうことにして置きますよ(;一一) ジロー」

音羽  「ところで警部さん、その後の捜査で進展はありましたか?」

鏑木  「おっと、そうでした。
         (警察手帳を開いて)凶器についてですが・・・刃渡り25cm〜30cmの短剣みたいなものだそうです。
         今念のため家の付近を捜索していますが、発見は出来ていません。」

音羽  「なろほど・・・現場に落とされていた数枚のメダルについては?」

鏑木  「この近所のゲームセンターのメダルと一致したみたいですね・・・指紋はついてなかったようです。」

栗子  「所長・・・そこのゲームセンターってもしかして・・・」

音羽  「確認してもらう必要はあるね・・・
         警部、一つ調べてほしい事があるんですがよろしいですか?」

鏑木  「なんでしょう?」

音羽  「そこのゲームセンターに、WCCFというゲームがあるか調べてほしいのですが・・・」

鏑木  「WCCFってなんですか?」

音羽  「たしか・・・(アドリブで何の略か考えてください)だったと・・」

栗子  「そんなんでしたっけ??(余裕があれば略に対しての感想をアドリブでどうぞ〜)

鏑木  「なるほど・・調べておきましょう・・他には何かありますか?」

音羽  「警察が今考えている容疑者というのは?」

鏑木  「正直わからんのが本音ですわ・・・
         一応目星はつけたんですが、ただ外部の人間の犯行とは考えてないので・・
         立花家の人間ですかね、ヽ`アセ(;~▼~;)アセ、ヽ`」

音羽  「つまり、勇戸君ということですね?」

鏑木  「まだ断定は出来ませんが・・・アリバイがなく実行できるのは彼としか(〃゚д゚;A アセアセ・・・」

栗子  「警部さん!私からも聞いていいですか?」

鏑木  「なんでしょう?」

栗子  「立花家の人って他にはいないんですか?」

鏑木  「そうですね・・・立花葉介さんのご両親は10年前にお亡くなりになってますし、
         ご親戚は立花の名前を放棄されている方がほとんどなんですよ。
         そして先代のお兄さんの匠巳さんは二ヶ月前に、
         奥さんとお子さんは一年前に交通事故でお亡くなりになっています。
         あと今回のお亡くなりになった宗雄さんは結婚していないので、
         今この家にいる方ですべてとなります。」

栗子  「(ー'`ー;)ムムッ なんか切ないですね・・・」

音羽  「さてと、そろそろ部屋に戻ります。また何かわかりましたら教えてください。」

鏑木  「了解しました〜!!」

ナレ その後、軽く現場を見て部屋に戻った音羽と栗子。

栗子  「所長〜〜。何かわかりました????」

音羽  「えっ・・・栗子ちゃん何もわからなかったの??Σ( ̄口 ̄lll)」

栗子  「(遠い目をしながら)最近耳が遠くなってしまって・・・・」

音羽  「こらこら!!まーた、すぐそうやってとぼける!!
         まだ確定は出来ないんだけど犯人は勇戸君じゃない、他の誰かだ。」

栗子  「ええ!!それじゃ忍さんが??」

音羽  「違うよ〜」

栗子  「そうしたら・・・警察は違うって言っていたけど外部の人ですか?」

音羽  「それは全然(;´Д`)× ダァメ!ダァメ!」

栗子  「うんと・・・葉介さんだったりしてwww」

ナレ 栗子が笑いながらいった瞬間『パン!!』といい音がした。
       音羽がどこからか出したスリッパで栗子の頭をはたいたのである

栗子  「いったーーいぃぃぃ><。叩く事ないじゃないですか(T_T)」

音羽  「いや〜結構いい音するもんだね♪
         あっ、ちなみにさっきの答えも当然違うからねw」

栗子  「そんなうれしそうに言わなくても・・・
         ってそうしたらもう誰もいないじゃないですか!!」

音羽  「いやいや、まだいるでしょ?立花家の人間はww」

栗子  「もしかして・・・あの二人ですか?」

音羽  「多分のその二人であってるよ。」

栗子  「だってあの二人は昨日まで函館にいたんですよ??どうやっても無理ですよ!!」

音羽  「そうかな?まだアリバイを聞いたわけではないからなんとも言えないけど・・・
         けして不可能ではないよ。」

栗子  「不可能じゃなくても、勇戸君だって十分怪しいじゃないですか!
         彼が犯人じゃないという根拠はあるんですか??」

音羽  「そうだなぁ・・・例えばなんだけど、栗子ちゃんは殺人現場はどこだと思う?」

栗子  「あの庭じゃないですか?」

音羽  「うんにゃ、それは違うwもしあそこが現場だったらもっと血が飛び散っているはずだよね?
         でも現場はどうだった?宗雄さんが倒れていた場所以外は綺麗だったよね?」

栗子  「確かに綺麗でしたね。でも殺人現場が違うと、勇戸君の犯行がなんで不可能になるんですか?」

音羽  「ポイントは時間だよ。あの殺し方だと返り血が絶対にかかるはずなんだ。
         つまり勇気君が殺した場合、浴びた返り血を処理するのは時間的に不可能なんだよ。」

栗子  「でも着替えだけなら大して時間はかからないんじゃ・・・」

音羽  「いいかい現場が庭ではないって事は、当然死体をもって移動しなくちゃいけないんだよ?」

栗子  「あっ、勇戸君が犯人だったら時間が少なすぎる!!」

音羽  「そうなんだ。1900時〜2000時の間、勇戸君は俺たちに10分〜15分間隔(かんかく)ぐらいで姿を見せていたよね?
         そうすると彼の犯行は無理だということになる」

栗子  「でも移動だけなら宗雄さんを探しにいった時間を使えば・・・」

音羽  「それはけっこう危険な賭けだな・・・
         その時間に誰かが庭の前を通らないとは限らないし、見つかれば一発でアウトだ。
         それにもし仮に、勇戸君が探しにいった時間で移動したとら血の量が少なすぎる。」

栗子  「うにゅーーー。それじゃ・・・なんで勇戸君が探したときは見つけられなかったんですか?」

音羽  「それも一応仮説を立ててみた。
         これは後で勇戸君にも確認しなくちゃいけないんだけど、
         宗雄さんにに乗っかっていた雪のことを覚えているかい?」

栗子  「(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン」

音羽  「あの時間、雪は止んでいたんだ。これは少しおかしくないかい?w」

栗子  「あっ・・・・」

音羽  「ということは犯人が乗せたという可能性が高いわけだ。では何のために?・・・
         それを考えたときに最初に思い出したのは食事の時、
         葉介さんが言った『いつものことですから』って言葉なんだ。」

栗子  「だんだんわかってきた!!
         つまり犯人には食事時(どき)になったら、宗雄さんを呼びに行くって事がわかっていた。
         そして呼びに行くのは子供である勇戸君の役目」

音羽  「(うれしそうに)そうそう。当然勇戸君が見つけられなかった場合、
         違う誰かが探しに行くというのは読めるよね?
         ということは最初の勇戸君をやり過ごして、
二回目に探しにきた人に見つかるようにすれば・・・」

栗子  「疑いは勇戸君にかかりやすくなる!」

音羽  「さらに現場に勇戸君がよく行く、ゲームセンターのメダルを置いておけば・・・
         捜査の目は完全に勇戸君に絞られる。」

栗子  「勇戸君をやり過ごすために、雪をのせて一時的に隠したって事ですね?」

音羽  「まぁそういうことだ。さて大体考えは絞り込めたな・・・これからは証拠探しだ!!」

栗子  「o(*'▽'*)/☆゚'・:*☆ふわぁーいwwそれじゃ二手に別れたほうが早そうですね」

音羽  「じゃー栗子ちゃんは勇戸君にさっきのことの確認と、
         あとこの辺りのタクシー会社に電話して昨日の2000時頃に乗せた客の中に
         真護さんや佳弥乃さん風の人がいなかったかどうか当たってくれ。」

栗子  「(・◇・)ゞリョウカイッ!!所長はどうするんですか??」

音羽  「俺はあの二人のアリバイ調べと警察署に行ってくる。何か合ったら携帯にかけてくれ。」

栗子  「(≧∇≦)ノ ハーイ♪それじゃ、これを真護さんにつけてもらっていいですか?」

音羽  「これは?」

栗子  「これを真護さんが持っていれば、
         どんなに離れても真護さんの居場所がわかるんです。」

音羽  「すごいなぁ、なんとか気づかれないようにやっておくよ。・・・それじゃまた後で!」

ナレ 音羽と栗子は行動を開始した。それから五時間後・・・・札幌駅近くにある喫茶店・・

●某喫茶店●

音羽  「こっちだ!こっち!」

栗子  「お待たせしましたww大収穫ですよ♪」

音羽  「こっちもだよ。まずは栗子ちゃん情報から聞こうか」

栗子  「えっと・・(メモ帳を広げながら)・・まずは勇戸君なんですけど、
         やっぱり食事前に勇戸君が宗雄さんを呼びに行くのは、いつものことらしいです。
         それで基本的に最初にあの庭の前を通るそうですよ」

音羽  「やっぱりね・・・忍さんが部屋を出てすぐ悲鳴が聞こえたから、
         もしかしたら勇戸君も庭の前を最初に通ったんじゃないかと思ったんだ。」

栗子  「はい、勇戸君曰く『(勇戸のせりふ)あの庭の前を通るのがおじさんの部屋に一番近いんだぁ』だそうです。
         そしてタクシーなんですが、あの辺りであの時間タクシーを利用したのは全部で五組。
         このうち男女二人組が二組で男性一人が一組、女性二人組が二組だったそうです」

音羽  「それで女性二人組以外の行き先は?」

栗子  「はい、男女二人組は二組共、札幌市内にあるホテルまで。
         男性一人は札幌駅までだったそうです」

音羽  「他に詳しいことは聞けなかったかい?」

栗子「それが昨日の運転手が、そろいもそろって今日お休みだったの聞けませんでした。」

音羽  「そっかぁ・・・でも十分だよ。ごくろうさまw」

栗子  「所長はどうだったんですか?」

音羽  「二人が通っている大学に電話してみたら、昨日は二人とも昼過ぎに体調不良で早退していたよ。
         でも今日の朝1000時に大学の事務局に宗雄さんが亡くなったので、何日間か休むって言いに行ってる。
         つまりあの二人には昨日の昼過ぎから今日の1000時までアリバイがないことになる。」

栗子  「でも1000時までに帰るなんて出来るんですか?
         札幌までくるのは問題ないと思いますけど、帰りは間に合わないんじゃないですか?」

音羽  「ところが調べてみたら、電車では無理だけど朝一の飛行機なら余裕で間に合うんだよ」

栗子  「さっすが所長ww抜け目ないですねww」

音羽  「(ΦωΦ)ふふふ・・・・それほどでもwwそれじゃ早速二人に会いに行くか♪」

栗子  「(≧∇≦)ノ ハーイ♪ところでさっき渡した物(ぶつ)は真護さんにつけてくれました?」

音羽  「ああ、背中の目立たない場所につけておいたよ」

栗子  「OKですwwそれじゃ・・・外に出ましょうか!」

音羽  「よし!行こう」

ナレ 店を出て人目のつかない場所に一時隠れる。

栗子  「さて・・そいじゃ行きますよ〜〜

求めるは道標(みちしるべ) 結んだ呪(しゅ)の制約により たどれ 追跡(プライムネット)!!

ナレ 力ある言葉と同時に栗子の体から一瞬光が広がる。
       栗子は魔法により真護の居場所がはけーんできるのである。
       あっ、ちなみにこれも卑怯技です。

栗子  「所長〜地図ありますか?」

音羽  「(地図を差し出しながら)どうぞ栗子ちゃん。」

栗子  「今・・家にいませんね・・・このスピードからして・・車かな?」

音羽  「どこに向かってる?」

栗子  「さすがにそこまでは・・・(目を閉じて)ただ方向的に言うと・・・・
         (目を開いて地図を見て)千歳市の方向ですね・・・」

音羽  「まさか空港か・・いや・・・とりあえず追おう!!」

栗子  「はい!!」

音羽  「(手を振りながら)タクシー!!」

ナレ 音羽と栗子がタクシーに乗り込んだ頃、真護と佳弥乃は新千歳空港に向けて車を走らせていた。
       後部座席には家宝である刀が乗っている。

佳弥乃  「お兄ちゃん・・・これでよかったんだよね?」

真護  「もちろんだ・・・(刀を見ながら)これであの親父が死んだら遺産はすべて俺のものだ!!
         もう邪魔するやつはいない・・・・・ふふふふふふふ・・」

佳弥乃  「(悲しそうな感じで)お兄ちゃん・・・」

真護  「お前にもちゃんといい思いさせてやるから安心しろ。
         あの刀をあいつらに渡したらすべて終わりだ」

佳弥乃  「(首を振りながら)ううん・・私はお兄ちゃんが幸せならそれで幸せだから・・」

真護  「・・・・・・・」

佳弥乃  「・・・・・・・・・」

ナレ そうして無言になったまま車は新千歳空港に到着した。
       二人は車を降りて待ち合わせの場所に向かった

●新千歳空港内 某所●

光  「どうやら終わったみたいですね・・・立花君?」

真護  「ああ・・何もかもあんたが書いたシナリオ道理に進んでいるよ・・・
         (にや)あっけないぐらいにな・・」

零  「約束のものを見たいのだが?」

佳弥乃  「(恐る恐る)どっ、どうぞ・・・」

光  「まぁそう緊張しなくても、別に何もしませんよ・・・(零を見て)どうだ?」

零  「本物です。SEEDシリーズ X105『フェニックス』間違えありません・・・」

光  「よし・・・(真護をみて)ではお約束どうりこの刀はいただきますので」

真護  「好きにしろ。そんなものどうなってもかまわん」

零  「(何かに気がつき)あっ!・・(ひそひそ)光様追跡(プライムネット)が・・・」

光  「ほ〜・・・中々味な真似を。」

零  「どういたしますか?」

光  「ほっておけ、たいした支障もあるまい・・・今回は我々の勝ちだ」

真護  「ところで・・・お前らがくれたこれだけどな、切れすぎだぜ?どうなってるんだ?」

光  「錆びついた刀を渡すほど、サービスは悪くないって事さ」

真護  「これはもらっていいのか?」

光  「ああ、かまわないよ・・・ただあまり使わないことをオススメするけどね」

真護  「いや・・・早速使わせてもらうよ・・お前たちにな!!!!」

零  「何を血迷ったことを・・・」

佳弥乃  「お兄ちゃんそんなことやめて!!」

真護  「うるせぇぇぇ!!!俺は自分の弱み握られるのが嫌なんでな!!
         悪いが死んでもらうぜ・・・」

光  「ヤレヤレ・・・無駄だと思うけどね」

真護  「何余裕かましてんだよ!!!コノヤロ〜〜〜〜!!!!(刀を抜いて切りかかる)」

光  「零・・・守れ」

零  「はっ!!力ある盾よ 我が危険を防げ 防御(クリスタルネット)!!

ナレ 突如現れた光に阻まれて吹っ飛ばされる真護。

佳弥乃  「お兄ちゃん!!!!」

光  「だから無駄だと言ったんだ。人の意見はちゃんと聞くもんだよ??
      (真護の方に歩きながら)・・・あっ、でもさっきいい事言ったよね?
      確か弱み握られるのが嫌だ!!とかって・・・
      (にやり)あれ俺も同意見でさ・・俺は死ぬ嫌だから君が死んでよ?」

真護  「(何とか立ち上がりながら)ふっ・・ふざけるなぁ!!!(殴りかかる)うおおおお!!」

光  「(こぶしを受け止める)さようなら・・・幻想死術(ファームアウト)

真護  「うぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!(絶命)」

佳弥乃  「(真護にかけより)お兄ちゃん!!!
            お兄ちゃんに何をしたの??いやあぁぁぁぁぁ!!!」

光  「立花君にはチョット幻想を見せてあげたんだよ・・・
      (にや)そうしたら壊れちゃったみたい」

零  「光様、音羽たちが到着したようです・・・」

光  「意外と早かったな・・・しょうがない、いつでも帰れるように帰り道は確保しておいてくれ」

零  「かしこまりました。」

ナレ そのとき激しくドアが開かれ音羽と栗子が乱入してくる。

音羽  「おまえらは!!!」

光  「これはこれは音羽先生じゃありませんか。またお会いしましたね?」

音羽  「別に俺は会いたくて会ってるわけじゃないんだけどね?」

光  「それはこちらも一緒でしてね、
      貴方とは相性が悪いらしく毎回負けてましたけど、今回は私たちの勝ちですよ。
      (刀を見せながら)任務はもう終わりました・・・」

音羽  「それは立花家の家宝!!何故それを!!」

光  「いくらあなたでもそれは言えません。
      ところでそちらの貴女・・・『ハルナ=ウォーターフィールド』さんの妹さんではありませんか?」

栗子  「なんでそのことを!!・・はっ、あんたたち『シャイアン』の人間!?」

光  「それは正確ではありませんね・・・」

零  「光様そろそろお時間です・・」

光  「わかった・・・大変 名残惜しいのですがこの辺で失礼させていただきます。
   君たちと違って我々は忙しいもので・・」

零  「旅人は願う 時と時空を越える力を我に 旅の扉(ワープフィールド)!!

音羽  「待て!!(光に向かって手を伸ばす)」

ナレ しかし、零と光が一瞬のうちに歪んで消えた・・・

栗子  「(意識が朦朧となりながら)なんな・・の、あいつ・・ら・・・*o_ _)oバタッ」

音羽  「(栗子を抱きとめて)栗子ちゃん!!・・・気をうしなっただけか・・・
         (栗子を抱き上げて佳弥乃に)佳弥乃さん・・・お兄さんは?」

佳弥乃  「(放心状態で)何度呼んでも返事をしないんです・・・・起きてくれないんです・・・・」

音羽(M)  「このすぐ後に警察と救急車を呼び、鏑木警部に事情を説明して俺たちは立花家に戻った。
             栗子ちゃんはずっと気を失ったままだったので、
             借りていた部屋に寝かしつけてから葉介さんに説明をした。
             葉介さんは黙って話を聞いて最後に色々とありがとうございました。と深々と頭を下げた・・・
             それ以外の言葉はなかった・・・」

栗子(M)  「翌朝目を覚ましたときには、すでに東京に帰る準備が終わっていた。
              スノーボードや温泉、ご飯はもったいなかったけど次の仕事の予定があったので、帰ることになった。
              帰りの飛行機の中で所長から佳弥乃さんが警察に自首したことを聞いた。」

●音羽事務所●

栗子  「たっだいま!!!!!林檎さーーーーん♪」

林檎  「おかえりなさいw栗子ちゃんはいつも元気ねww」

栗子  「はいっwwwそれが取り柄ですからww
         あっ、これお土産の白い恋人ドリンク2Lですww」

林檎  「あらいいの?wありがとう♪」

音羽  「ただいま・・・書類書いたぞ・・・どこに置けばいい??」

林檎  「お疲れ様。そうしたらあそこの机の上にお願いします。」

音羽  「チョットあっちで横になってくる・・・まじ疲れた・・」

林檎  「どうぞ、ごゆっくり〜」

栗子  「ねぇねぇ・・林檎さんって・・もしかして・・所長嫌い??ww」

林檎  「え?どうして?」

栗子  「なんか事務的にしかしゃべらないから、どうなのかなぁって(〃゚д゚;A アセアセ・・・」

林檎  「別にそんなつもりはないんだけどねwwなんかああいう風になっちゃうのよ」

栗子  「ほへーーー」

林檎  「そういえば今回は大変だったわね??
         色々聞かせてよw今お茶出すからそこ座って〜」

栗子  「(≧∇≦)ノ ハーイ♪林檎さんのお茶っておいしいからスキィィwww」

林檎  「おだてても何も出ないわよww(⌒▽⌒)アハハ!」

ナレ そうしていつもと変わらない音羽事務所の風景が広がる・・・・

ED(可能であれば入れます)

ふご  「あっ、また僕にスポットライトが・・・
        (あいさつ・時間によって使い分けてください)ふごです。
        (身の上話をアドリブでしてください。出来ない人は例を読んでください。)
        例:昨日アルバイトに行ったとき、バイト先の上司の行動に怒りを感じてしまい、
            気がついたら真空飛び膝蹴りやアックスボンバーなどかましていました。
            当然その場で帰らされましたが気分は晴れ晴れといていました。(例終わり)
         さてやっと第一話が終わったわけで・・・
         第一話でこんなに苦戦して、これから先大丈夫なんでしょうか?
         不安が残りまくる中、また少しですが次回予告ボイスを・・・
         あっ、ぶっちゃけ次は過去のお話です。ふごでした・・・

音羽  「いや・・邪魔させてもらうぜ・・・・」

栗子  「あなた大丈夫??」

光  「音羽をシャイアンに送ってしまった・・・不覚・・・」

ハルナ  「だから私のリプトン飲むなぼけえぇぇぇぇぇえぇ!!!!

第一話終わり・・・